『のぼうの城』和田竜

どうして文庫化されると上下巻になってしまうんだろう…。 話題になったのぼうの城が早くも文庫化かぁ…と思いながら読みました。 冒頭からさすがに面白そうで、出てくる武将がみんな人間的で、魅力的で、最後まで面白かったです。 埼玉県にこんな立派な武士が…

『リアル』(10)井上雄彦

出た!年に一度! 毎年、久々すぎて内容を忘れてしまうので、予め前作を読んでから読みました。 野宮がプロになるため、現実的に動き出したり、高橋にも新たな希望の光が・・・。 うわぁ…と思ったところで、また一年なんですね。うむむ。リアル 10 (ヤングジ…

『ONE PIECE』(60)尾田栄一郎

来た!来た来た来た!60巻!!! これで、2億冊だって。すごい売れてるねぇ。 ルフィとエースとサボの物語が描かれています。なんだかんだいって、山賊のダダンにも可愛がられていたのね…。 ちょいちょい泣きどころがありますが、先が気になって気になって仕…

『バイバイ、ブラックバード』伊坂幸太郎

先日、伊坂幸太郎は第2章に入った、とか何とかで、初期の作品が好きだった私はがっかりしておりましたが、最新作です。どうなっていることやら、と不安の中、読み進めました。 主人公の星野一彦は、「あるバス」に乗せられて、売られていく子牛さながら絶望…

『レベル7』宮部みゆき

ずいぶん、昔の本…な気がする。 昔のイメージが強かったので、「昔」と「レベル」というのを組み合わせて、以前はやったテレビゲームがモチーフになっているのかしら?と勝手に想像して手をつけておりませんでした。 実際、読み始めてからは、「レベル」が何…

『もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら』岩崎夏海

友達に借りて読みました。話題作ね。100万部突破とか。 ドラッカーとかマネジメントとかよくわからないけど、読みやすい事は読みやすかった。そして普通の話だった。 きっときちんとマネジメント目線で読めば、参考になるんだろうけど、ドラッカーの言葉の引…

『赤い指』東野圭吾

加賀恭一郎シリーズ第7弾。 今回は早くに事件の犯人がわかっていて、それを加賀恭一郎がどうやって真相に行きつくかまでが描かれているミステリーであり、人間ドラマであります。 ドラマ『新参者』で言われていた「加賀恭一郎が解決したのは、事件だけではな…

『嘘をもうひとつだけ』東野圭吾

加賀恭一郎シリーズ第6弾です。 読み始めた途端に、東野圭吾ファンの同僚に「短編集」だと教えられ、何だか一気に読む気が失せてしまった1冊です。でも読んだ。 確かに短編集だった。色んな人の嘘を加賀恭一郎が見抜いて真相を暴いていくお話たちでした。 全…

『私が彼を殺した』東野圭吾

加賀恭一郎シリーズ、第5弾。 タイトルからして前々作のに似てる…。そして同じようにラストに袋とじが…。 かなりの不安を抱きながら読みました。 今回もまた、登場人物のそれぞれがストーリーテラーになり物語が進行していきます。そしてラストは・・・。袋…

『オ―!ファーザー』伊坂幸太郎

そうですね。図書館で借りてきました。 つい最近読んだ『SOSの猿』があまり好感を持てなかったので、こちらもどうかなぁ…と思っていたのですが、なんだか設定から登場人物からすごくいい感じで読んでいてワクワクしました。そうよ、伊坂幸太郎って登場人物が…

『SOSの猿』伊坂幸太郎

伊坂幸太郎の不思議ワールド満載でございました。 途中で村上春樹?と思ってしまう程の不思議ワールドで、なんか途中から、ちょっと、どうでもいいよ、これ、と不思議ワールドが邪魔に思えてしまった…。疲れているのかしら私…。 何だろう。今回の伊坂幸太郎…

『悪意』東野圭吾

加賀恭一郎シリーズ第4弾。 本作は、二人の登場人物による手記を読者が読んでいくことで物語が進んでいくといった形式ですね。 加賀恭一郎シリーズとは言え、毎回作風が異なっていて、東野圭吾って奥が深いなぁ…とつくづく感じました。ひとりの人がこれだけ…

『どちらかが彼女を殺した』東野圭吾

加賀恭一郎シリーズ第3弾。 なるほど、刑事のシリーズ物となると、加賀さん目線ではなくて、加賀さんが出て事件は解決していても、主人公というかメインは他の登場人物になるのか…。なんて考えながら読みました。 初めから犯人が2人に絞られていて、もしくは…

『ONE PIECE』(59)尾田栄一郎

うあぁぁぁぁ。3ヶ月待たなきゃいけないと思っていた最新巻が2ヶ月待っただけで読めたぁぁぁ! エースがっ、せっかく助けたところでエースがっっ!と気になるところから始まる59巻。1ページ目から号泣で、16ページ読むのに1時間もかかってしまう程でした……

『白夜行』東野圭吾

うわぁ、読んだ。ついに読んだ。読みました。 その存在を知ってから何度となく平積みしているのを目にしてきたのですが、ドラマで観たということや異様に分厚いということで敬遠してきました。その『白夜行』を手に入れ、ついに読みました。二日で。たった。…

『前巷説百物語』京極夏彦

又市が御行になる前、というか、どのように御行になったか、のお話です。 青臭い又市の人柄の良さがどの話にもにじみ出ていて、今まで読んできた巷説百物語のどれよりも魅力的な仕上がりでした。 先日読んだ、このシリーズの前作『後巷説百物語』では読み飽…

『ころころろ』畠中恵

しゃばけシリーズ第8弾です。 はじめの話が若だんな12才なんて書かれているから、えっ!そんな若かったの!?と思ったのですが、なんてことはない、今回のつながりでちょっと昔の話を絡めていたからでした。 いつも病弱な若だんなの目が見えなくなってしまい…

『ヘヴン』川上未映子

「王様のブランチ」で紹介されていて、図書館で予約して、忘れたころに手元に届くというパターンです。 初めて読む川上作品ですが、さらりと読めました。さーらりとしたー。取り扱っている世界は、いじめが横行していてそんなにさらりと読んではいけないよう…

『眠りの森』東野圭吾

加賀恭一郎シリーズ第2弾。 加賀はしっかり刑事になっています。教員もやっていたみたいですが。 第2弾だからなのか、まだそれほど加賀恭一郎のすごさってやつが伝わってこない。なぁ。それより、『卒業』の時とイメージがちょっと違う。つーか、『卒業』の…

『卒業』東野圭吾

テレビドラマの『新参者』がことのほか面白く、主人公の加賀さんの人となりが魅力的に感じ始めたので、これを機に加賀恭一郎シリーズを読むことにしました。 そしてまず初めの『卒業』。加賀さんは大学生です。刑事じゃないのよね。前面に加賀恭一郎が出てく…

『後巷説百物語』京極夏彦

何だか久々に読むなぁ…。又市さんたちのお話です。 又市さんたちのお話なのですが、明治維新後、年老いた山岡百介のもとに集う謎解き好き(?)な若者たちへ、百介が昔話をするというお話です。 相変わらず又市さんたちの手掛ける仕掛けは大した手筈で、あっ…

『いっちばん』畠中恵

おなじみ『しゃばけ』シリーズ第7弾。ですか。ですね。前作『ちんぷんかん』で若だんなのまわりから色々な人が去っていってしまって寂しくなってしまったわけですが、今作では修行に出た栄吉のその後が描かれていたり、新しく若だんなの友だちになれそうな…

ONE PIECE 総集編 THE 13TH LOG"NICO ROBIN"

あぁぁぁ。ワンピースの総集編ですが、366話〜398話ですが、もうLOGタイトルからして、ロビンちゃんの過去が明らかになるのは薄々分かっていたので、ドキドキですよ。読み進めるのが。 仲間として力を合わせることになった麦わらの一味とフランキー一味、ガ…

ONE PIECE 総集編 THE 12TH LOG"ROCKET MAN"

出た―!重版ですがワンピース総集編です。 334話〜365話のウォーターセブンでのお話。アイスバーグさん襲撃からついにCP9の存在が明らかに!?フランキーの過去も明らかになり、誰が味方で誰が敵か、がわかる訳です。そしてロビンちゃんの本当の想いも…。う…

『Story Seller 2』

人気作家さんたちのオムニバスその2です。 「マリーとメアリー」沢木耕太郎 「合コンの話」伊坂幸太郎 「レミング」近藤史恵 「444のイッペン」佐藤友哉 「ヒトモドキ」有川浩 「日曜日のヤドカリ」本多孝好 「リカーシブル」米澤穂信 初めの沢木耕太郎さん…

『陰陽師―夜光杯ノ巻』夢枕獏

やはり清明と博雅の雰囲気は怪しい…。 圧倒的な力で難事件を解決していく清明は頼りになりますが、それ以上に自分では認識していなくても妙に惹かれる力を持っている博雅が今回は光っておりましたね。 今もこんな風に見える人には見えるのかしら。

『ちんぷんかん』畠中恵

ひさびさの「しゃばけ」シリーズ。第6弾ですね。 若だんなが三途の河原まで行っちゃったり、陰陽師が出てきたりしながら、今回は何だか本当に若だんなが死んじゃいそうな、あるはずのものがいなくなる不安、的な雰囲気が漂っておりました。いつものドタバタ…

『最後の封印』今野敏

なんだかちょっとファンタジー(ファンタジーっていうのは違うか…?)でした。 登場人物がポンポンポンと出てくる+奇怪なストーリー展開のため、半分すぎるまで全体像が把握できず、登場人物の人となりも頭に入ってきませんでした。うーがー。 結局、なんだ…

『今夜もベルが鳴る』乃南アサ

久しぶりの乃南アサだなぁ…と思いつつ、読み始めました。 乃南アサといえば、サスペンス。サスペンス、サスペンス…と思いながら読み始めたのですが、どうも雰囲気が違う。ロマンス?なんだ、これは?恋愛かぁ〜、珍しいなぁ〜なんて思っていましたが、やっぱ…

『リアル』(9) 井上雄彦

待ちに待ってた一年に一度の『リアル』発刊!!! 11月に入ってから、そろそろ?そろそろ?と本屋に行くたび平積みを探しておりましたが、今回のように忘れていた時に見つけると喜びは一層深いわよね。そんなわけで、9巻。毎度のことながら、久しぶりすぎて…