『ヘヴン』川上未映子

「王様のブランチ」で紹介されていて、図書館で予約して、忘れたころに手元に届くというパターンです。
初めて読む川上作品ですが、さらりと読めました。さーらりとしたー。取り扱っている世界は、いじめが横行していてそんなにさらりと読んではいけないような気がしますが、この年頃ってこういう残虐さがあるよね、と受け入れてしまいました。そして、いじめ続けられている側もそれが当たり前になっちゃうって感覚あるよねきっと、と、「育った環境で常識は変わる」と言うことを最近実感した私は、この世界を丸ごと受け入れてしまいました。
もうこうなると、何が善で何が悪なのかすらわからなくなってしまうのでした。
途中のトイレでの一説とか、二ノ宮も何か抱えているのかと思わせておいて、そこは何もなかったというのががっかりでした。なぁんだ。

ヘヴン

ヘヴン