『白夜行』東野圭吾

うわぁ、読んだ。ついに読んだ。読みました。
その存在を知ってから何度となく平積みしているのを目にしてきたのですが、ドラマで観たということや異様に分厚いということで敬遠してきました。その『白夜行』を手に入れ、ついに読みました。二日で。たった。
や、読書する時間があったというのもあるのですが、どんどんひきこまれて読んでしまいました。
思っていたよりも、「救いようのない暗さ」というものはなかったです。『手紙』のような「もがいてももがいても逃れようのない世界」と言った読んでいて辛くなってしまう印象がなかったのは、主人公の雪穂や桐原の視線で描かれた点が一つもなかったからでしょうか。二人について描かれているのが明るみに出た事件や周囲の人が抱く印象、思いだけだったので、実際二人は何を考え、どんな繋がりがあって、事件にどう絡んでいるのかは謎なのですよね。その辺は勝手にドラマの内容を思い出して繋げていたのですが、原作はあくまで描写してないというのが驚きでした。深い。読者に色々考えさせますね。

白夜行 (集英社文庫)

白夜行 (集英社文庫)