2010-07-01から1ヶ月間の記事一覧

『前巷説百物語』京極夏彦

又市が御行になる前、というか、どのように御行になったか、のお話です。 青臭い又市の人柄の良さがどの話にもにじみ出ていて、今まで読んできた巷説百物語のどれよりも魅力的な仕上がりでした。 先日読んだ、このシリーズの前作『後巷説百物語』では読み飽…

『ころころろ』畠中恵

しゃばけシリーズ第8弾です。 はじめの話が若だんな12才なんて書かれているから、えっ!そんな若かったの!?と思ったのですが、なんてことはない、今回のつながりでちょっと昔の話を絡めていたからでした。 いつも病弱な若だんなの目が見えなくなってしまい…

『ヘヴン』川上未映子

「王様のブランチ」で紹介されていて、図書館で予約して、忘れたころに手元に届くというパターンです。 初めて読む川上作品ですが、さらりと読めました。さーらりとしたー。取り扱っている世界は、いじめが横行していてそんなにさらりと読んではいけないよう…

『眠りの森』東野圭吾

加賀恭一郎シリーズ第2弾。 加賀はしっかり刑事になっています。教員もやっていたみたいですが。 第2弾だからなのか、まだそれほど加賀恭一郎のすごさってやつが伝わってこない。なぁ。それより、『卒業』の時とイメージがちょっと違う。つーか、『卒業』の…