『おまえさん』(上)(下)宮部みゆき

痒み止めの新薬「王疹膏」を売り出していた瓶屋の主人、新兵衛が斬り殺された。本所深川の同心・平四郎は、将来を嘱望される同心の信之輔と調べに乗り出す。検分にやってきた八丁堀の変わり者"ご隠居"源右衛門"はその斬り口が少し前に見つかった身元不明の亡骸と同じだと断言する。両者に通じる因縁とは。

『ぼんくら』、『日暮らし』に続くシリーズです。弓之助がちょっと大人になりかけていたりしていましたが、相変わらずの人間物語でうれしいですね。
新刊で出たとは知っていましたが、本屋さんに行ったら単行本と文庫が並んで売られていてビックリしました。宮部さんのお言葉によると、刊行予定が大幅に遅れてしまったので、お詫びの気持ちを込めて買いやすい文庫版をいきなり発売することにしてくださったんですって!嬉しいですね〜。物語はもちろん、読みやすかったです。

おまえさん(上) (講談社文庫)

おまえさん(上) (講談社文庫)

おまえさん(下) (講談社文庫)

おまえさん(下) (講談社文庫)