『アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希』吉川英梨

警視庁鑑札課に勤める原麻希は、ある日、子どもを預かったという誘拐犯からの電話を受ける。犯人の指示のもと、箱根の芦ノ湖畔へと向かった麻希だが、そこには同じく息子を誘拐されたかつての上司、戸倉加奈子の姿があった。殺人現場に届く「アゲハ」からのメッセージの意味は？誘拐は、麻希と加奈子の運命を変えた8年前の事件が関係しているのか―――!?

いやぁ、働く女、しかもデキル女の物語って感じでしたね。女性が描くミステリーにしては、まわりくどい表現も少なく、1か所だけ「うわっ、女が考えそうな…」という元彼の気をそらす方法がありましたが、ストーリーは一転二転しながら「え？どうなってるの？？」と悶々としながら楽しく読み進めることができました。
警察の世界とかテロとか一般人の私には想像もつかない世界ですが、事件の背景に広がっていた事実がつながっていき、事件の根幹が解き明かされるのは爽快でした。
面白かった。

アゲハ 女性秘匿捜査官・原麻希 (宝島社文庫)