『日暮らし』(上)(中)(下) 宮部みゆき

ぼんくら同心が、甥と一緒に事件を解決する捕り物帳『ぼんくら』の続編。

読み始めるまで『ぼんくら』のことを全く思い出せなかったのですが、ちょいちょい登場人物が出てくると「あぁ…いたなぁ…この人、どんな設定だったっけなぁ…」などと考えながら読みました。ブックオフに売るんじゃなかった…。
それでも、この続編は続編でそれなりに、それなりに?読めました。読めました?まぁ、絶対『ぼんくら』を頭に入れて読んだほうがいいに決まっていますが。
初めは、それぞれが短編かと思っていたのですが、ちゃあんとそれが本筋に結びついていって、最終的にはしっかり回収される伏線で読み終わってからは割とすっきりしました。余計な描写も少なく感じて、楽しかったです。
最終的なところでは、急に京極の世界のような終結の仕方で「えぇぇ…」と思ったのですが、まぁ、それもまた一興ですよね。

日暮らし(上) (講談社文庫)

日暮らし(上) (講談社文庫)

日暮らし(中) (講談社文庫)

日暮らし(中) (講談社文庫)

日暮らし(下) (講談社文庫)

日暮らし(下) (講談社文庫)

そんなに厚みがあるわけでもないので、新書の時に上下巻だったら、文庫でも上下巻でいいのではないかと思います。冊数が増えると買う気が失せるよね。