『葉桜の季節に君を想うということ』 歌野晶午

すごい!いいこれ!!
歌野晶午さんの作品をもうひとつ読みたい、という思いとタイトルにグッと心を持っていかれて買いました。
始まりの生々しさに若干照れを感じてしまいましたが、途中から話に夢中になりました。悪質な霊感商法の罪を暴こうとする主人公が、運命的な出会いをした女性に心惹かれていくのですが、そんなラブストーリーをサイドに置きながら、元探偵として培った経験を生かして真実に近づいて…近づいて…えぇぇぇぇー!!!そんな事に!!??というお話です。
途中途中で、話が行きつ戻りつするのですが、特に不自然に感じることもなく読み進めていると、最後にビックリします。最後の最後では絶叫してしまいました。うまい。うますぎる。
裏表紙に「あらゆるミステリーの賞を総なめした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です」とありますが、大きく頷けます。

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)

葉桜の季節に君を想うということ (文春文庫)