『閉鎖病棟』 帚木蓬生

字が…小さい…。
本屋で平積みされてるのを見てちょっと心惹かれたのですが、初めての作家さんなので自分で買わずに図書館で借りました。ケチって。
文庫本でそれほど厚くないのですが、内容が山積みというかすごく詰まっていて、すごく読み進めるのに時間がかかりました。貸出期間いっぱいでございます。
まずは登場人物の経歴というか人生が描かれているのですが、時代背景が重くて鬱々とした気分になります。なりますが、これが重い分、あとあと登場人物たちを受け入れることができました。
精神病棟に入院している人達がそれぞれいろいろな物を抱えていて、それぞれの人達をしっかり受け止めて読むうちに、TULLY'Sにいながら目頭が熱くなりました。
軽く読めないのですが、読み終わった後に心に残る物は悪くないです。

閉鎖病棟 (新潮文庫)

閉鎖病棟 (新潮文庫)