『少女』湊かなえ

親友の自殺を目撃した事があるという転校生の告白を、ある種の自慢のように感じた由紀は、自分なら死体ではなく、人が死ぬ瞬間を見てみたいと思った。自殺を考えた事のある敦子は、死体を見たら、死を悟ることができ、強い自分になれるのではないかと考える。ふたりとも相手には告げずに、それぞれ老人ホームと小児科病棟へボランティアに行く――死の瞬間に立ち会うために。

『告白』でお馴染みの湊さんだけあって、すごく危うい感じが漂いまくっているお話でありました。
でも、読み終えてみるとなんだか安心したというか、お年頃の少女達もなかなか捨てたもんじゃないな、って、物語の世界ですが、そう思った。

少女 (双葉文庫)

少女 (双葉文庫)