『百器徒然袋―風』京極夏彦

いやぁ、やっと読み終わった。
中心になって出てくるのは、本島くんです。どこの話に出てきた人だろう*1…と思いつつ読みました。
本島くんが、榎木津の立派な下僕っぷりを発揮しているのですが、関口の巻き込まれ方とは違い、自分からわざと巻き込まれてるんじゃん…的ないやな感じを味わいながら読んでいたのですが、榎木津一派みたいなあんな強い人と関われるなら、私も悶々としながら喜んで巻き込まれてしまうのではなかろうか…と思うわけです。
本が分厚くて、ひとつの話が普通の一冊分くらいあるような気がしますが、それでもいつもの京極堂に比べると短編な気がして読みやすいのです。
でも、関口が出てこないとちょっと寂しいなぁ。

文庫版 百器徒然袋 風 (講談社文庫)

文庫版 百器徒然袋 風 (講談社文庫)

*1:『百器徒然袋―雨』らしいです