見知らぬ乗客

いまやすっかりジャニーズの箱となりつつある東京グローブ座で、『見知らぬ乗客』を観てまいりました。ニノー。

パトリシア・ハイスミス原作の作品ですよ。登場人物みんなカタカナです。しかもサスペンス。音響にびくびくしながら、いろんな事に気を取られつつ、観てきました。第一幕85分。第二幕50分という長丁場。初めからニノ演ずるチャールズ・ブルーノが異質な雰囲気を醸し出していましたが、徐々に徐々に狂気を増していくのがすごくわかった。
思い切り狂気に満ちているようで、行き過ぎない。そこがニノの実力なんだろうなぁ…と思いました。

内田滋さんも良かった。いや、滋さんは良かった。
ブルーノの母親役の秋吉久美子は、独特の「秋吉久美子」的演技ですよね。途中で『青の炎』を思い出した。弱さを満面に出す母親。

しかし、スタンディング・オベーションするほどのものだったのかどうかは、首をかしげてしまうのですが、そこはほら、アイドルの舞台よね。
そして、ニノのポストカードが売られていることに驚いた。グッズじゃん。