崖の上のポニョ

ポーニョポーニョポニョさかなのこぉー、と日本国民の耳を凌駕してやまない『崖の上のポニョ』を観ました。
あらかじめ、「今までの宮崎駿アニメにくらべると、内容が簡単(薄い)」とか「ストーリーは人魚姫と同じ」とか「いろいろ筋が通らないところもあるし、アレで終わって良いのかと思う」など見た人達から色々な事を聞いていたので、事前に期待しすぎることもなく観ることができました。
公開前番組で、宮崎駿の描く「水」とか「食べ物」とか「日常動作」の素晴らしさを特集されていて、余計その辺に注目しながら観ると、確かに日常の物を丁寧に描かれているので観ていてお腹が空いたりしました。ハムー!
ストーリーとしては、ポニョと宗介の再会シーンにはストーカーかと思うほどのポニョの想いに若干苦笑しましたが、最終的には天真爛漫なポニョに対する周りの人達の驚異的な懐の深さが感じられるお話でした。こんな安易で世の中生きていけないぜ、とも思うのですが、よくよく考えるとおとぎ話は大抵短期間のお話でその後とか関係なく成り立っているので、『ポニョ』もおとぎ話だと考えれば十分これでひとつの作品として成り立っているんだと納得しました。
結局は、事前にみんなから聞いていたことに尽きてしまう100分でございました。