『最悪』奥田英朗
近いようで遠い世界。遠いようで近い世界。
同じ生活圏にいる人達が、それぞれに、次第に歯車が狂い、お互いが交わりあい転落していく…そんなお話です。
少しずつ壊れていくことが実に怖い。世の中うまくいかないことは多いけど、それでも境界線のこちら側にいられることって貴重なんだなぁ…と思いました。いつでも越えられる線、越えてしまわざるを得ない線。そんなものを意識せずにはいられませんでした。
- 作者: 奥田英朗
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/09/13
- メディア: 文庫
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