『最悪』奥田英朗

近いようで遠い世界。遠いようで近い世界。
同じ生活圏にいる人達が、それぞれに、次第に歯車が狂い、お互いが交わりあい転落していく…そんなお話です。
少しずつ壊れていくことが実に怖い。世の中うまくいかないことは多いけど、それでも境界線のこちら側にいられることって貴重なんだなぁ…と思いました。いつでも越えられる線、越えてしまわざるを得ない線。そんなものを意識せずにはいられませんでした。

最悪 (講談社文庫)

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