隠蔽捜査

毎年1回、お母さんを観劇に招待しよう。というキャンペーンも何年続いているのかしら。今年はこれです。今野敏さん作、上川隆也主演の舞台『隠蔽捜査』。
原作がとっても良いだけに、これが舞台化されると聞いて驚いた物ですが、さてさて観てみると…
やっぱり舞台には向いてないんじゃないかなぁ…と思いました。ド派手なアクションがある訳でもないし。事件が起こった時の警察庁の動きとかが描かれているだけに、舞台の上でただ役者さん達が頭使ってお話している、といった状況が続くため、母娘ともに睡魔に襲われる事態に…。しかもわざわざ2幕にしてあって…。お話としてはそんなに長いものじゃないのだから1幕で上演できるんじゃないかとも思ったのですが、睡魔に襲われていた私たちにとっては休憩が目ざましタイムになったことは確かです。
演出の作り方も、刑事部長の伊丹が一段下がったところで語り手として話を補う形だったのですが、それが何か逆に話にのめり込めなくしているような気もしました。
夜の部で『果断』も上演しているらしく、当日券を「リピーター価格」とかで割引して販売していましたが、それもなんだか興醒めよね…と思いました。残念!
母は滅多に行かない街(北千住)に行けたことと、上川隆也が見られたのが楽しかったようです。寝てたくせに。